Inkscape（インクスケープ）で、歯車を描く方法についての詳細解説記事。
例
64px × 64px のファイルを新規作成
メニューバーの「 ファイル -> 新規 -> icon_64x64 」で、64px × 64px のファイルを新規作成。
ズームは、500%程度にしておくと作業しやすい。
グリッドを表示
グリッドを表示させておくと便利。メニューバーの「 ファイル -> ドキュメントの設定 」で、「ドキュメントの設定」ウィンドウを開く。キーボードで「 Shift + Ctrl + D 」を同時に押しても、「ドキュメントの設定」ウィンドウを開くことができる。
「グリッド」タブを開く。「矩形グリッド」を選択し、「新規」をクリック。「メジャーグリッドラインの頻度：」を、「4」に設定し、4px ごとにメジャーグリッドラインを表示させる。
スターツール
左にあるツールボックスの
「スターツール」をクリック。
もしくは、キーボードの「 Shift + F9 」又は「 * 」を押して、「スターツール」を選択することもできる。
右にあるスナップバーの
「ページの境界にスナップ」と
「グリッドにスナップ」をクリックして、有効にしておくと、ページやグリッドに吸着するので、配置しやすい。
ツールコントロールの
星ボタンをクリック。
角を「20」に、
スポーク比を「0.5」に設定。
中央からページの角に向かって描く。
楕円ツール
左にあるツールボックスの
「楕円ツール」をクリック。
もしくは、キーボードの「 F5 」を押して、「楕円ツール」を選択することもできる。
ページの端から端へドラッグ＆ドロップし、正円を描く。
選択ツール
左にあるツールボックスの
「選択ツール」をクリック。
もしくは、キーボードの「 F1 」を押して、「選択ツール」を選択することもできる。
ツールコントロールの
「表示かつロックされていない全レイヤーの全オブジェクトを選択」ボタンをクリックし、スターツールと楕円ツールで描いた２つのオブジェクトを選択する。
交差結合
メニューバーの「 パス -> 交差 」をクリック、もしくは、「 Ctrl + * 」を押し、交差結合する。これにより、２つのオブジェクトが交差している部分だけが、オブジェクトとして残る。
楕円ツール
「グリッド」タブを開く。「メジャーグリッドラインの頻度：」を、「2」に変更し、2px ごとにメジャーグリッドラインを表示させる。
右の画像のように、ページの端から３マス目でドラッグし、反対側の端から３マス目にドロップ。正円を描く。
選択ツール
ツールボックスの「選択ツール」をクリック。
ツールコントロールの「表示かつロックされていない全レイヤーの全オブジェクトを選択」ボタンをクリックし、先ほど交差結合したオブジェクトと楕円ツールで描いた２つのオブジェクトを選択する。
結合
メニューバーの「 パス -> 結合 」をクリック、もしくは、「 Ctrl + ＋ 」を押し、結合する。これにより、２つのオブジェクトが結合し、１つのオブジェクトになる。
楕円ツール
「グリッド」タブを開く。「メジャーグリッドラインの頻度：」を、「8」に変更し、8px ごとにメジャーグリッドラインを表示させる。
右の画像のように、ページの端から２マス目でドラッグし、反対側の端から２マス目にドロップ。小さい正円を描く。
選択ツール
ツールボックスの「選択ツール」をクリック。
ツールコントロールの「表示かつロックされていない全レイヤーの全オブジェクトを選択」ボタンをクリックし、先ほど結合したオブジェクトと楕円ツールで描いた小さな正円の２つのオブジェクトを選択する。
差分結合
メニューバーの「 パス -> 差分 」をクリック、もしくは、「 Ctrl + － 」を押し、差分結合する。これにより、先ほど結合したオブジェクトから、小さな正円のオブジェクトの部分を取り除き、１つのオブジェクトになる。
ビットマップにエクスポート
メニューバーの「 ファイル -> ビットマップにエクスポート 」で、「ビットマップにエクスポート」ダイアログを開く。
ファイル名を指定し、エクスポートボタンをクリックし、PNGファイルに出力。
大きさを変えて出力することもできる。