Rosegarden で FluidSynth というソフトウェアシンセサイザーを使い、外部音源なしで音を鳴らす方法についての記事。
Rosegarden を外部音源なしで音を鳴らす場合は、FluidSynth や TiMidity++ のようなソフトウェアシンセサイザーか、シンセサイザープラグインが必要だ。
Rosegarden とソフトウェアシンセサイザーを接続するには、JACK Audio Connection Kit(JACK)が必要。JACK Audio Connection Kit(JACK)とは、JACK対応アプリケーション同士で、オーディオやMIDIデータの接続が可能になるサウンドサーバーデーモンのこと。
QjackCtl を Fedora11/Linux にインストール
Fedora11 には、JACK はインストール済みだったが、JACK を GUI でコントロールできるようにするには、QjackCtl をインストールしなければならない。QjackCtl( JACK Audio Connection Kit – Qt GUI Interface )とは、JACK サウンドサーバーデーモン用GUIインタフェースのこと。
Fedora11 の場合、GUI で、「 QjackCtl 」をインストールできる。
「 システム > 管理 > Add/Remove Software 」で、「ソフトウェアの追加/削除」を開く。
「qjackctl」を検索すると、右の画像のような「 Qt based JACK control application 」が現れる。チェックボックスにチェックを入れ、インストール。
設定
Linux のリアルタイム処理を有効にしていない場合、JACK のリアルタイム処理も無効に設定しておく必要がある。
「 アプリケーション > サウンドとビデオ > QjackCtl 」で、QjackCtl を開く。
「 Setup 」をクリックし、「 Setup – JACK Audio Connection Kit 」を開く。
Parameters の「 Realtime 」のチェックを外し、無効化する。
FluidSynth を Fedora11/Linux にインストール
FluidSynth とは、フリーでオープンソースのソフトウェアシンセサイザーである。
Fedora11 の場合、GUI で、「 FluidSynth 」をインストールできる。
「 システム > 管理 > Add/Remove Software 」で、「ソフトウェアの追加/削除」を開く。
「fluidsynth」を検索すると、右の画像のような「 Real-time software synthesizer 」が現れる。チェックボックスにチェックを入れ、インストール。
しばらくすると、下の画像のように、一緒にインストールする必要があるパッケージが表示されるので、「 Install 」ボタンをクリックして、インストールする。
Qsynth を Fedora11/Linux にインストール
Qsynth とは、FluidSynth 用のGUIインタフェース。オープンソースだ。
Fedora11 の場合、GUI で、「 Qsynth 」をインストールできる。
「 システム > 管理 > Add/Remove Software 」で、「ソフトウェアの追加/削除」を開く。
「qsynth」を検索すると、右の画像のような「 Qt based Fluidsynth GUI front end 」が現れる。チェックボックスにチェックを入れ、インストール。
しばらくすると、下の画像のように、一緒にインストールする必要があるパッケージが表示されるので、「 Install 」ボタンをクリックして、インストールする。
起動
下の順序で起動する。
- QjackCtl
- Qsynth
- Rosegarden
QjackCtl
「 アプリケーション > サウンドとビデオ > QjackCtl 」で、QjackCtl を開く。
「 start 」をクリックし、JACK サウンドサーバを起動させる。
Qsynth
「 アプリケーション > サウンドとビデオ > Qsynth 」で、Qsynth を開く。
Rosegarden
「 アプリケーション > サウンドとビデオ > Rosegarden 」で、Rosegarden を開く。
注意
ウェブブラウザを起動していると、時々、JACK サウンドサーバが起動しないことがある。原因はわからないが、Flash を使ったページをウェブブラウザで開いていると、JACK サウンドサーバが起動しない気がする。JACK サウンドサーバを起動するときは、ウェブブラウザを閉じておいた方がよさそうだ。
感想
JACK サウンドサーバでソフトウェアシンセサイザーを鳴らしていると、時々、プツッとノイズが入ることがある。
Linux のリアルタイム処理を有効にして、JACK のリアルタイム処理も有効にしてやると、改善するかもしれない。