GIMP: フィルター: 変形: 対話的歪め … マウスでなぞって歪める

“対話的歪め”フィルターは、アクティブレイヤーの画像に対し、マウスでなぞるだけで歪める加工を施す変形フィルター。
ダイアログ内のプレビュー画面を、マウスでドラッグしながらなぞるだけで歪められるので、歪めたい部分を、歪めたいだけ、歪められる。
動画化オプションを有効にすることで、変形過程をGIFアニメーションなどにすることもできる。

“対話的歪め”フィルターの使い方

gimp-filter-distort-iwarp.jpgメニューバーの「 フィルター > 変形 > 対話的歪め 」で、「 対話的歪め 」ダイアログを開く。

「 対話的歪め 」ダイアログ

「 対話的歪め 」ダイアログ – 「設定」タブ

gimp-dialog-iwarp.png

歪めモード

歪め方を選択。

移動

マウスでなぞった部分を、伸縮させる。

ゆがみを直す

マウスでなぞった部分の歪みを直す。

広げる

マウスでなぞった部分を、膨張させる。

すぼめる

マウスでなぞった部分を、すぼめる。

左回りの渦巻

マウスでなぞった部分を、左回りの渦巻状に歪める。

右回りの渦巻

マウスでなぞった部分を、右回りの渦巻状に歪める。

ゆがめる半径

歪める半径を、「5~250px」の範囲で設定。

この数値を増やすと、より広範囲を歪める。

この数値を減らすと、より狭い範囲を歪める。

ゆがめる量

マウスの動きに対する歪める割合を「0.00~1.00」の範囲で設定。

この数値を増やすと、同じマウスの動きでも、強い歪めになる。

この数値を減らすと、同じマウスの動きでも、弱い歪めになる。

双線型

有効にすると、滑らかに歪める。

適応型スーパーサンプリング

有効にすると、適応型スーパーサンプリングにより、品質を高める。

スーパーサンプリングとは、画像の解像度より高解像度で処理し、画像の解像度に変換するアンチエイリアス技法のひとつ。

最大深度

「1~5」の範囲で設定。

しきい値

「1.00~10.00」の範囲で設定。

「 対話的歪め 」ダイアログ – 「動画化」タブ

gimp-dialog-iwarp-animate.png

動画化

有効にすると、歪める変形過程を、新たなレイヤーに出力する。アニメーション(動画)を作りたいときに使う。

フレーム数

新たに生成する、変形過程の画像のレイヤーの数を「2~100」で設定。

この数値を増やすと、変形過程の画像のレイヤーの数が増え、コマ数の多い、より滑らかな動画になる。

逆転

有効にすると、歪める変形過程を逆再生する。歪みが直っていく動画になる。

ピンポン

最後まで歪めると、今度は逆再生し、歪みが直っていく動画になる。

“対話的歪め”フィルターによる生成例

gimp-filter-distort-iwarp-ex-original.jpg元画像。
この画像に、”対話的歪め”フィルターを適用すると、それぞれ下のようになる。


gimp-filter-distort-iwarp-ex-move.jpg歪めモード:移動
ゆがめる半径:250
ゆがめる量:1.00


gimp-filter-distort-iwarp-ex-grow.jpg歪めモード:広げる
ゆがめる半径:250
ゆがめる量:1.00


gimp-filter-distort-iwarp-ex-shrink.jpg歪めモード:すぼめる
ゆがめる半径:250
ゆがめる量:1.00


gimp-filter-distort-iwarp-ex-swirl_ccw.jpg歪めモード:左回りの渦巻
ゆがめる半径:250
ゆがめる量:1.00


gimp-filter-distort-iwarp-ex-swirl_cw.jpg歪めモード:右回りの渦巻
ゆがめる半径:250
ゆがめる量:1.00


gimp-filter-distort-iwarp-ex-animate.gif動画化:有効
フレーム数:10


“対話的歪め”フィルターの利用例

eye-catch-iwarp.jpg
グラデーションフレアのDistant_Sunで描いた画像を、”対話的歪め”フィルターで歪めた。
文字は、白熱の輝き | 白熱灯のフィラメントようなロゴ系GIMPスクリプトで生成。

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