“ソリッドノイズ”は、雲のようなテクスチャを生成する下塗りフィルター。何らかの質感を作り出したいときに役立つ。何かと利用する機会が多いフィルターだ。
フィルターを適用すると、レイヤーの内容を白黒の濃淡で、完全に塗り替える。
“ソリッドノイズ”フィルターの使い方
メニューバーの「 フィルター >下塗り > 雲 > ソリッドノイズ 」で、「 ソリッドノイズ 」ダイアログを開く。
「 ソリッドノイズ 」ダイアログ
- プレビュー
-
プレビューを有効にしておくと、ダイアログ上で、効果を確認しながら作業できる。
- 乱数種
-
乱数種を設定。
-
他の設定が同じで、乱数種が同じなら、同じ効果が得られる。逆に、他の設定が同じでも、乱数種が異なれば、異なる効果が得られる。
-
「新しい種」ボタンをクリックすると、ランダムに乱数種を生成する。
- 乱数化
-
有効にすると、「ソリッドノイズ」フィルターを開くたびに、乱数種を自動的に生成する。手動では設定できなくなる。
-
無効にすると、乱数種を手動で設定できるようになる。
- 乱れ
-
「乱れ」を有効にすると、白と黒の境界があまり滑らかでなくなり、黒っぽく、はっきりした感じになる。無効にすると滑らかなグラデーションになる。
- 詳細
-
細かさを「1~15」の範囲で設定。
-
この数値を増やすと、細かい質感になる。この数値を減らすと、ぼやけた質感になる。
- タイル化可能
-
「タイル化可能」を有効にすると、タイル状に並べても、継ぎ目がでないように、生成する。
- X サイズ
-
水平方向へのノイズの量を、「0.1~16.0」の範囲で設定。
-
この数値を増やすと、多くのノイズを生成する。
-
画像の縦横比率を意識して設定すると良い。
- Y サイズ
-
垂直方向へのノイズの量を、「0.1~16.0」の範囲で設定。
-
この数値を増やすと、多くのノイズを生成する。
-
画像の縦横比率を意識して設定すると良い。
-
画像の縦横比率に合わせて設定しない場合、横長になったり、縦長になったりする。例えば、1対1の正方形の画像に「X:16対Y:0.1」で生成すると、縦長のノイズを生成する。
“ソリッドノイズ”による生成例
初期設定値で出力すると、こんな感じ。
乱数種: 0
X サイズ: 4.0
Y サイズ: 4.0
詳細:15
X:16.0
Y:0.1
X:0.1
Y:16.0
乱れ:有効
X:16.0
Y:0.1
乱れ:有効
X:0.1
Y:16.0
乱れ:有効
タイル可能:有効