GIMPの「フィルター」メニュー内の「ぼかし」のサブメニューにある「モーションぼかし」は、「モーションぼかし」ダイアログを呼び出し、アクティブレイヤーの選択範囲内の画像に、指向性のあるぼかしを施す。選択範囲がないときは、アクティブレイヤー全体に、指向性のあるぼかしを施す。
モーションぼかし
GIMPの「フィルター」メニュー内の「ぼかし」のサブメニューに、「モーションぼかし」はある。
「フィルター⇒ぼかし⇒モーションぼかし」をクリックすると、「モーションぼかし」ダイアログが現れる。
「モーションぼかし」ダイアログ
- プレビュー
プレビューを有効にしておくと、効果を確認しながら設定できる。
- ぼかしの種類
ぼかしの種類を選択する。
- 線形
単一の方向にぼかす。
- 回転
同心円状にぼかす。中心の位置は、「ぼかしの中心」で指定。
- 拡大
「ぼかしの中心」で指定した中心から拡散するようなぼかし効果。
- ぼかしの中心
「ぼかしの種類」で「回転」か「拡大」を選択したときだけ、使えるオプション。
- X
ぼかしの中心の水平位置。
左端が「0」。
- Y
ぼかしの中心の垂直位置。
上端が「0」。
- 拡大側にぼかす
「ぼかしの種類」で「拡大」を選択したときだけ、使えるオプション。
有効にすると、拡大側に向かってぼかす。
無効にすると、縮小側に向かってぼかす。
- ぼかしのパラメーター
ぼかし具合に影響するオプション。
- 長さ
「ぼかしの種類」で「線形」か「拡大」を選択したときだけ、使えるオプション。
ぼかし具合を指定する。大きい値にすると、移動距離の長いモーションぼかし効果が得られる。
「1~256」の範囲で指定。
- 角度
「ぼかしの種類」で「線形」か「回転」を選択したときだけ、使えるオプション。
「0~360」の範囲で指定。
「ぼかしの種類」で「線形」を選択したときは、ほかす方向(方角)を意味する。
「ぼかしの種類」で「回転」を選択したときは、回転幅を意味する。
「モーションぼかし」使用例
右の画像に、「フィルター⇒ぼかし⇒モーションぼかし」を、各設定で使用すると…
線形モーションぼかし
- ぼかしの種類: 線形
- ぼかしのパラメーター
- 長さ: 5
- 角度: 10
- ぼかしの種類: 線形
- ぼかしのパラメーター
- 長さ: 30
- 角度: 180
- ぼかしの種類: 線形
- ぼかしのパラメーター
- 長さ: 25
- 角度: 90
回転モーションぼかし
- ぼかしの種類: 回転
- ぼかしの中心
- X: 128
- Y: 64
- ぼかしのパラメーター
- 角度: 10
- ぼかしの種類: 回転
- ぼかしの中心
- X: 128
- Y: 64
- ぼかしのパラメーター
- 角度: 45
- ぼかしの種類: 回転
- ぼかしの中心
- X: 128
- Y: 64
- ぼかしのパラメーター
- 角度: 90
- ぼかしの種類: 回転
- ぼかしの中心
- X: 128
- Y: 64
- ぼかしのパラメーター
- 角度: 180
- ぼかしの種類: 回転
- ぼかしの中心
- X: 128
- Y: 360
- ぼかしのパラメーター
- 角度: 45
- ぼかしの種類: 回転
- ぼかしの中心
- X: 0
- Y: 64
- ぼかしのパラメーター
- 角度: 45
- ぼかしの種類: 回転
- ぼかしの中心
- X: 128
- Y: 0
- ぼかしのパラメーター
- 角度: 45
- ぼかしの種類: 回転
- ぼかしの中心
- X: 0
- Y: 0
- ぼかしのパラメーター
- 角度: 45
- ぼかしの種類: 回転
- ぼかしの中心
- X: 0
- Y: 0
- ぼかしのパラメーター
- 角度: 360
拡大モーションぼかし
- ぼかしの種類: 拡大
- ぼかしの中心
- X: 128
- Y: 64
- 拡大側にぼかす: 有効
- ぼかしのパラメーター
- 長さ: 50
- ぼかしの種類: 拡大
- ぼかしの中心
- X: 128
- Y: 64
- 拡大側にぼかす: 無効
- ぼかしのパラメーター
- 長さ: 50
- ぼかしの種類: 拡大
- ぼかしの中心
- X: 128
- Y: 0
- 拡大側にぼかす: 有効
- ぼかしのパラメーター
- 長さ: 50
- ぼかしの種類: 拡大
- ぼかしの中心
- X: 128
- Y: 0
- 拡大側にぼかす: 無効
- ぼかしのパラメーター
- 長さ: 50
- ぼかしの種類: 拡大
- ぼかしの中心
- X: 128
- Y: 64
- 拡大側にぼかす: 有効
- ぼかしのパラメーター
- 長さ: 256