PHPにおける、変数の、命名規則、代入、展開などについて。
-
変数の命名規則
PHPの変数の命名規則について。変数は、ドル記号$から始め、$の後に変数名を記述。変数名は、大文字と小文字を区別するので、$varと$Varは、別々の変数であると判断される。変数名の一文字目は、文字、もしくは、アンダースコアでなければならない。変数名の二文字目以降目は、文字、数字、アンダースコアを使える。
-
変数の定義(代入)、再定義
変数の定義は、定義したい値を、変数に代入するだけ。代入には、代入演算子=を使う。変数のデータ型は、PHPが自動的に判断するので、宣言する必要はない。変数の再定義は、再定義したい値を代入し直すだけで、再定義することができる。
-
変数に文字列を代入
変数に、文字列を代入する方法は、文字列を引用符(シングルクォート)で括る方法、文字列を二重引用符(ダブルクォート)で括る方法、ヒアドキュメント構文、nowdoc構文の4つ。変数のデータ型は、PHPが自動的に判断するので、文字列であることを宣言する必要はない。文字列の最大長は、2GB。
-
文字列内の変数の展開
文字列内の変数を展開したい場合は、文字列を二重引用符(ダブルクォート)”で括る方法、もしくは、ヒアドキュメント構文の文字列を使う。文字列内の変数を、波括弧で括ることにより、変数名の文字と、他の文字を、区別させることができる。
-
配列、連想配列、多次元配列を作り、配列型変数に代入
array()関数を使い、配列、連想配列、多次元配列を作り、配列型変数に代入する方法。
-
変数の値渡し
変数の値渡しとは、ある変数に代入した値を、他の変数へ代入すること。2つの変数は、別々の変数となる。
-
変数の参照渡し
変数の参照渡しとは、ある変数に代入した値を、他の変数から参照すること。一方の変数は、もう一方の変数の、別名(エイリアス)となる。
-
オブジェクト変数の値渡し
オブジェクトの値渡しとは、あるオブジェクト変数の値を、他のオブジェクト変数に代入すること。2つのオブジェクト変数は、別々のオブジェクト変数となる。
-
オブジェクト変数の参照渡し
オブジェクト変数の参照渡しとは、あるオブジェクト変数を、他のオブジェクト変数から参照すること。一方のオブジェクト変数は、もう一方のオブジェクト変数の、別名(エイリアス)となる。
-
可変変数
可変変数とは、変数名を可変的に命名する変数。他の変数の値を、変数名に使うことで、動的に命名できる。
-
グローバル変数
グローバル変数とは、関数の外部で定義した変数。関数の内部でも外部でも、プログラム全体で呼び出せる。関数の内部で呼び出すには、グローバル宣言するか、定義済み変数「$GLOBALS」を使用する必要がある。
-
ローカル変数
ローカル変数とは、関数の内部で定義した変数。変数を定義した関数の内部でのみ呼び出せる。
-
変数のスコープ(有効範囲)
変数のスコープとは、変数の有効範囲のこと。PHPの変数のスコープには、グローバルスコープとローカルスコープがある。
-
静的変数
静的変数とは、関数実行後も値を失わないローカル変数。通常のローカル変数は、関数を呼び出す度に、初期化するが、静的変数は、関数を最初に呼び出し時だけ、初期化する。
-
定義済み変数
PHPには、定義済みの変数が、いくつか用意されている。定義済み変数には、送信データ、クッキー情報、セッション情報など、主に外部の情報が格納されている。定義済み変数を使うことで、外部の情報などを、簡単に呼び出すことができる。
-
$GLOBALS
$GLOBALSは、定義済み変数のひとつで、グローバルスコープで定義した、全てのグローバル変数を格納した連想配列となっている。
-
$_SERVER(サーバー変数)
$_SERVER(サーバー変数)は、定義済み変数のひとつで、Webサーバーから提供される、サーバー関連情報を格納した連想配列となっている。
-
$_GET
$_GETは、定義済み変数のひとつで、GETメソッドでスクリプトに送信したパラメータと値を格納した連想配列となっている。
-
$_POST
$_POSTは、定義済み変数のひとつで、POSTメソッドでスクリプトに送信したデータを格納した連想配列となっている。
-
$_FILES
$_FILESは、定義済み変数のひとつで、POSTメソッドでアップロードしたファイルの情報を格納した多次元配列となっている。
-
$_SESSION(セッション変数)
セッション変数とは、ページ遷移後やリロード後も、値を保持し続けることができる変数。ショッピングカートのように、複数ページで値を保持しておきたい場合などに用いる。
-
$_COOKIE
$_COOKIEは、定義済み変数のひとつで、クッキー情報を格納した連想配列となっている。